COLUMSコラム

歌舞伎俳優・澤村國矢 RiDEALにて始動 (其之1)

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はじめに

                                                                                                            

歌舞伎俳優の澤村國矢さん。

舞台で多忙ななか、歌舞伎座から徒歩10分の立地であるここRiDEALにて、
数カ月前よりトレーニングを開始されました。
ボディメイクでも減量目的でもない、
「機能改善」のトレーニング

機能改善、なかなか耳慣れない言葉です。
本来生まれながらにして備わっている力を存分に活かすために、
身体の癖を見直し作りこんでゆく鍛錬、といったらよいでしょうか。
加えてインディバのトリートメントや食事改善も同時にしてゆくことになりました。

より使える身体を目指して、どのように身体がかわってゆくのか、
スタッフ一同でサポートがはじまっています。

その様子をシリーズ連載でお送りいたします。

いま注目の実力派若手歌舞伎俳優

まずは、澤村國矢(さわむら くにや)さんをご紹介します。

9歳で子役としてデビュー。翌年、歌舞伎座『義経千本桜』の子狐で初舞台。
12歳より日本舞踊を始め、16歳で澤村藤十郎に入門。2010年名題昇進。2016年より始まった
「超歌舞伎 Powered by NTT」では、中村獅童、初音ミクと並び競演し話題となる。
昨年は「ファイナルファンタジーⅩ」「刀剣乱舞」等話題の新作歌舞伎作品にも出演。
一般家庭の生まれながら、古典歌舞伎から新作歌舞伎におけるまで多様な役を演じ分け、
歌舞伎界にはなくてはならない存在として今注目の実力派俳優です。

レポート第一回目は、一念発起してトレーニングを始めることになったその経緯をうかがいます。

ウォームアップは、ほぼしない

「歌舞伎の興行って、ひと月毎に演目が変わるんです。ひと月のうち約25日間舞台に立って、
千穐楽を終えるとすぐに次の月の演目の稽古。翌月また舞台へという一年なんです」

と、穏やかな口調で話し始める國矢さん。

「歌舞伎座、新橋演舞場が主ですが、一年のうち数カ月は、京都の南座だったり、福岡の博多座だったり、全国を回る巡業公演だったりと東京から離れることもしばしばです。
本番と稽古が重なるときもありますし、なかなかゆっくりと休みは取れない、でもまぁ隙間時間がなくはないんですけどね」と。

数十キロに及ぶ衣裳と鬘をつけ動き回り、休む間もなく舞台に立ち続ける強靭な肉体が必要とされる職業。もはやアスリートと同じといっても過言ではありません。

身体への意識はどうなのでしょう?
さぞかし入念なケアや特別な訓練をされているのでしょうか。

「小さい頃から稽古している踊りで出来あがってきた身体なので、歌舞伎に必要な動きや形は踊りの中から、というか実践で養っていきたいんです。ひたすら踊りこむというか。特別な鍛錬とかは、なんだかね、やらないです。ウォームアップやクールダウンというのをしている歌舞伎役者は、どのくらいいるでしょう(笑)もちろんやられている方もいらっしゃるけれど。僕は出番前に足首はまわしますよ」とのこと。

踊りで出来上がってきた身体という言い回しがそこはかとなくカッコいいですね。
そして、あれだけ激しい舞台、ウォームアップを入念にしてから臨むものだとおもいきや、驚きです。
高い跳躍もあれば、連獅子のような毛振りもあるでしょうに、どこか痛めたりはしないのでしょうか。

「若いころ舞台上で正座をしていて足が痺れてしまい、数歩歩いて転びまして、足を骨折したことがあります(笑)いわゆる下駄骨折というんですか」と照れ笑いする國矢さん。

「あとは、寒い時期に家でくしゃみをしたらギックリ腰になりました(笑)。数年前です。
舞台上では、ないかなぁ。高所から飛び降りたり、八百屋舞台といって舞台面が傾斜になっているところで踊ったりもしますが、大丈夫です」

大きな怪我のないことが本当に幸いです。普段から運動はされているのでしょうか。

「そうですね~。続けている毎月の踊りのお稽古をのぞいては、これといって身体を動かす習慣はないので、たまの休みがあったらひたすら寝ております(笑)」

最近は双子のお子さんと公園へ出かけたり、キャンプに行くこともあるそうですが
基本的には「究極のインドア派」ということでした。

俳優としては若手、身体は中年

身体を道具とし、声も筋肉も感覚も常に研ぎ澄まされた状態でいるためにはケアが必要。
怪我なく、末永く錆びることなく、最高の道具として身体を活かすためにはメンテナンスが必要。

「ケアですか。喉のケアはしますけど、身体の方は、整体とかマッサージはほぼ行きません。
これはヤバいかなというとき年に数回カイロに行くくらいかな。
メンテナンスって、身体の維持ですよね。わかってはいるけれども、舞台に上がれば身体は思い通りに動きますし、なかなか日常に取り入れるって難しいかもしれません」

ここまで語り、ふと声色をかえた國矢さん。

「去年は12か月フル稼働だったので、実はちょっと身体がキツイなと思った月もありました」とのこと。

歌舞伎俳優としてはまだまだ若手、しかし45歳の肉体は中年の域に入ってきている。
激しく立ち回り踊るひと月もあれば、動きが少なく芝居のみが続く月もある現状。

「回復が遅くなってきているというか、身体に疲れを感じるようになってはきました。
芝居が続いた後、動きの多い役が来た時の持久力とか。身体のバランス、筋バランスについてふと考えたり、左右差ってこんなにあったかな、とか」

そうはいえども、舞台は休みなく続き、その気づきと向き合う時間がとれない。

帰宅すれば、遅い夕食をすませてバタンキュー。朝はギリギリまで寝て、コンビニで軽食を買ってまた劇場へという日々が続く。出番前にはあまりお腹に入れたくないという國矢さん。どうしても食事時間が不規則になりがちだというお話もでました。

インディバでのケアのはじまり 

「ちょうどそのころ妻(※1)がインディバというのを勉強し始めまして。解剖学の本なんか開いて四六時中あれこれやっている。試しに一度来てみてよと言われまして、どんなものかと出かけてみたんです」

初めての施術中はポカポカと身体が温まり、スコンと寝てしまったという國矢さん。

「疲れたなぁという日も、翌日スッキリ軽くなって。毛振りのある時は首とか背中、足拍子のある時は脚を中心に。妻には毎回感想を聞かせてといわれるのですが、いつもすぐ寝ちゃって、まるで記憶がないんです。」

また、お腹の硬さと冷えから腸内環境の改善も指摘され、食事時間が不規則な中でも食事内容に気を使い、自然と体重も減ったとのことでした。(※2)。

「昨夏にファンミーティングをやらせて頂いたら、ご後援の皆様から痩せました?と聞かれて、嬉しい誤算でした(笑)」

※1 RiDEALのインディバセラピスト宮 菜穂子
※2 インディバは内臓、骨、筋肉、脂肪、皮膚の細胞の修復を促進し、身体を深部から温めるので新陳代謝が促され痩身効果もあります。また、腸内環境が改善されることで、自律神経が整って眠りが深くなり、セロトニンやドーパミンの分泌が促進されます。

身体づくりへ一念発起 

時間ができたら、いや時間をつくって、きちんと身体と向き合おう。
定年のない役者稼業、怪我なくますます新しいことに挑戦してゆけるように、
身体づくりを、メンテナンスとケアを取り入れよう。それを習慣化しよう。

國矢さんはそう思われたそうです。

早速トレーナーの植木代表のもと機能改善メニューが組まれました。
週一回のトレーニングのみならず自宅での運動サポート、腸内環境改善を目的とした食事習慣の改善、生活習慣の改善

代表の植木によると、初めて國矢さんを見た時、普段の歩行や立ち居振る舞いが既に「歌舞伎」だったとのこと。
植木曰く、「普通の歩行もできて、歌舞伎ムーブもできたら最高です。そうでないと、異常運動パターンが習慣化してしまい、膝や腰など、どこかにひずみがきてしまう」と。

トレーニングはすでにスタートしています。
インディバでのケアも、栄養面のサポートも行われています。
動かし続けている身体にどう調整をかけ、より使える身体にしてゆくか

次回からは、その内容を詳しくお届けいたします。

どうぞお楽しみに!

※澤村 國矢さんは歌舞伎座で上演の六月大歌舞伎 夜の部にご出演中です。
詳しくはHPをご覧下さいませ。

【転載禁止】この記事内の写真・画像の無断転載・使用を固く禁じます。

この記事を書いた人
RiDEAL編集部

RiDEAL編集部

銀座のパーソナルトレーニングジムとして創業13年以上の実績を持つRiDEAL(リデアル)では、これまで延べ2,000名以上の会員様に向け精密なボディカウンセリングに基づいた完全オーダーメイドのトレーニングプログラムやダイエットプログラムをご提供しています。

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